導入事例

Chromebook

埼玉県立幸手桜高等学校
1人1台の Chromebook™ がもたらした学習環境の変化

2023年度から全生徒に1人1台の Chromebook を導入された埼玉県立幸手桜高等学校様。この導入に際して、Chromebook を選んだ理由や、ミカサ商事との契約を決定した背景、さらには他のサービスと組み合わせて Chromebook を活用する方法について、詳しくお話を伺いました。

学校詳細

本校は、旧幸手商業高等学校(商業科)と旧幸手高等学校(普通科)が平成25年に統合し、幸手桜高等学校(総合学科・単位制)として開校し、昨年10周年を迎えました。令和5年度入学生からは、新教育課程として、さらに進学・就職共に幅広い進路選択に対応できるよう「総合進学、教養基礎、情報マネジメント、総合ビジネス」の4系列を設置し、多様なプランを展開しています。また、地域連携を積極的に進めており、幸手市商工会議所様、共栄大学様や幸手市との連携協定を結び、地域に愛され、地域と共に歩む地元の学校として次代につなぐ教育活動を実践。そして、令和5年度入学生から、保護者負担により1人1台タブレット端末の環境を整え、生徒の夢の実現に向かって、生徒と共に“新しい学び方”に挑戦されています。

学校名 埼玉県立幸手桜高等学校
住所 〒340-0111 埼玉県幸手市北1-17-59
TEL 0480-42-1303
FAX 0480-40-1024
HP https://sattesakura-h.spec.ed.jp/

お話をお聞きした先生

大庭様・川邉様の顔写真

川邉先生(左)と大庭先生(右)

教務部のメンバーとして校内のICT推進を担当されており、学習者端末の選定から導入、校内での活用等、ICT全般を管理されている。

学習者用端末に Chromebook を選定した理由

保護者負担軽減のための Chromebook

インタビュアー:Chromebook を選定された理由について、お聞かせいただけますでしょうか?

川邉先生: 安価であるため、保護者負担が軽減できることが理由ですね。Chromebook に限らず端末は高価なものなので、どのご家庭においても、安くても7万円、高いと10万円を超える iPad などを購入するのはかなり負担になると考えていました。端末の購入がなくても、入学時は制服代などにお金がかかります。そのような状況で端末を購入してもらうとなると、さらに費用を負担させることになるため、なるべくご家庭に負担をかけないもの、かつ、確実に使えるものを選ぶ必要がありました。その中で、Chromebook は県が採用しており、事前に県より配付されていた Chromebook が使えることから、別の端末を導入するよりも教員の負担が少ないだろうと考え、Chromebook を選定しました。

インタビュアー:iPad や Windows は導入端末の候補には挙がらなかったのでしょうか。

川邉先生:もちろん Chromebook だけではなく、iPad や Windows も候補に挙げていました。個人でiPad を使っている先生方もいらっしゃったので、iPad がいいというお声もありました。ですが、先ほど申し上げたように保護者の負担を考慮すると、10万を超える端末の導入は難しいことから iPad が候補から外れました。Windows については、6室あるコンピュータ室に Windows 端末を導入しており、授業でも使用していることから WindowsOS を搭載した端末を導入したほうがいいのではないかという意見もありましたが、先生方と検討し、先ほどの価格面や管理手続きがわかりやすいということから Chromebook を選びました。

大庭先生:あとは、Windows と比べて Chromebook のほうが子供達が慣れているのではないかと考えたことも理由です。中学校で導入している端末は市町村によって異なりますが、Windows を採用している学校よりも Chromebook を採用している市町村が少し多い印象だったので、子供達も操作に慣れているのではないかと考え、Chromebook を選定しました。

OS選定の流れ

インタビュアー: OS選定はどのような流れで行われたのでしょうか。

川邉先生:他の学校さんの場合、選定委員会などを立ち上げて、その中で案を作成し先生方に提案するという流れが多いと思うのですが、導入まで時間がなかったということもあり、本校は端末導入に関して委員会を設置するということはしませんでした。本校の場合は、まず我々(川邉様、大庭様)が所属するICTや情報関連の仕事を請け負っている教務部の中で話し合いを重ねました。その後、管理職と各部署の主任が集まる企画委員会で Chromebook を導入したいと提案し承認を得たうえで、各教科の主任が集まる委員会で先生方の同意を得て、全体の職員会議で提案しました。

MetaMoJi ClassRoom や Google Classroom のためのペン付き端末

インタビュアー:御校はペン付きの端末を導入されていますが、ペン付きの Chromebook を選ばれた理由はどのようなものからでしょうか。

川邉先生:導入した端末で MetaMoJi ClassRoom(※1)や Classroom を使用したかったので、やはりタッチペンがあったほうがより便利に活用できると考え、ペン付きの Chromebook を選定しました。

※1 MetaMoJi ClassRoom:株式会社MetaMoJiが教育機関向けに提供するデジタル学習プラットフォーム

端末ケースの必要性

大庭先生:端末の購入にあたっては、ケースも買った方がいいと思いました。端末が入った状態でカバンを投げたりするので、故障の原因になるんです。故障が多く発生しているわけではないですが、故障を防ぐためにはケースは必須だと感じています。今年度の反省点だったので、来年度はオプションでケースを購入してもらうことを考えています。

Chromebook 導入前に抱えられていた課題および不安

保護者の理解を得られるかどうか

インタビュアー:次に Chromebook 導入前に抱えられた課題および不安について、お聞かせいただけますでしょうか。

川邉先生:先程のお話と重なるのですが、やはり高額な費用を全額保護者に負担してもらうため、保護者に納得していただけるかどうかというのは、我々としてはかなり不安に感じていました。そうした懸念を抱えていた中で、ミカサさんに他の学校さんの導入事例をお聞きしたら、本校と似たような環境の学校さんでも端末を購入できなかった生徒は1割または数名ぐらいだったと伺ったんです。保護者の方に理解していただけた理由についてお聞きしたら、保護者の方にかなり丁寧に説明をされていたとお教えいただいたので、保護者の方の理解を得られるかどうか不安ではあったのですが、早い段階から学校説明会等で保護者の方に丁寧にご説明していました。とにかく、保護者の方にどうやって理解していただくかが一番不安でしたね。「端末を買ったはいいが、あまり使っていないじゃないか」と不満を感じさせてしまうのではないかと心配だったんです。

教員がどれだけ活用できるのか

インタビュアー:「教員がどれだけ活用できるのか」ということも心配されていたと伺っております。詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

大庭先生:これは今でも心配ですね。

川邉先生:そうですね。勿論、使いこなしている方もいるのですが、ベテランの先生方の多くは敬遠される傾向にありますね。やはり、端末を使える方と使えない方の差はあります。先生方に使ってくださいって言っても、「今まで使ったことがないのに、どうやって使っていいかわからないよ」という方がほとんどだったので、Chromebook や Classroom の簡単な研修会を開いたんです。あとは、MetaMoJi の方にも研修会を開いていただくなど、端末をあまり使えていない先生方にも興味を持っていただけるように、少しずつ取り組んでいます。まだ授業で端末を使われている先生は少ないとは思うのですが、使っていただいている先生が少しずつ増えてきているという印象ですね。

大庭先生:研修会を開いたことも良かったですが、端末導入時に、自習用としてすらら(※2)、授業用としてMetaMoJi ClassRoom を導入し、ある程度学習が出来る準備を整えた状態で生徒に端末を配付したことも良かったと思います。導入後に、他の学校の教務主任の先生方から、「学習支援アプリを用意しないと端末を活用するのは難しい」というお話を聞きました。早い段階で端末を導入している学校でも、一部のICTを使える先生だけが使っているだけで、全体として活用することはなかなか出来ていないとも伺ったので、今、朝学習で全ての生徒が端末を使えているのは、ある程度準備をして Chromebook を導入したおかげなのだと思いました。どのように端末を活用するかは各先生次第になってしまうので、朝学習以外の活用については、徐々に浸透していけばいいと思っています。

※2 すらら:株式会社すららネットが主に小中学校向けに提供するデジタル学習コンテンツ

Chromebook に対する印象および校内での反応

Chromebook 導入前後の教員の声

インタビュアー:Chromebook に対する印象および校内での反応について、お話をお聞かせいただけますでしょうか。

大庭先生:導入前は、iPad や Surface のほうがいいのではと仰る方もいらっしゃいましたが、現時点では、iPad や Surface じゃないと困るなどの意見はないですね。

インタビュアー:導入前に iPad や Surface のほうが良いと仰っていた先生方も納得していただいているのですね。

大庭先生:iPad は高いので、そもそも導入が難しいことを先生方は理解していただいていると思います。Surface については、Word と Excel の勉強をするには Windows のほうがいいのではないかという意見も勿論あったのですが、本校はコンピュータ室が充実しており、Word や Excel の勉強はコンピュータ室で行えているので、特に不満は聞いていません。

自由にアプリをインストールできない‥生徒の声

インタビュアー:生徒様の反応や感想はいかがでしたか。

大庭先生:生徒の反応としては、自由にアプリをインストール出来ない、ゲームで遊べないという声がありました。勿論ゲーム等は禁止しているので、教員にとっては、自由にアプリがインストール出来ないことは都合が良かったです。生徒は iPhone を持っている子が多いので、iPad のほうが自由にアプリをインストール出来たのかもしれません。そういう意味では、Chromebook を導入したことで、ゲームで遊んでしまうという課題を減少できたのかなと思います。端末の配付については、生徒達はかなり楽しみに待ってましたね。5月下旬に配付したのですが、4月5月は「早く来ないかな」という雰囲気でした。

ミカサ商事の提案を採用いただいた理由と評価

導入実績と丁寧な対応から感じる心強さ

インタビュアー:弊社の提案を採用いただいた経緯と理由について、「端末導入の経験があり、Chromebook を扱う実績があるため」と伺っております。詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

川邉先生:端末導入の経験があることは業者選定理由の1つでしたね。提案内容を見させていただいても、Google のサービスや Chromebook の扱いに慣れており、対応が丁寧だと感じました。Chromebook や Google Workspace for Education(以下、Google Workspace と表記)の具体的な使い方などを聞くことができる窓口があるなど、サポートが充実していることが嬉しかったですね。ご提案時の説明が本当に丁寧で、先生方からも質問が出ることなく、わからないことがないぐらい親切に説明していただいたので、先生方からの印象もよかったですね。

大庭先生:導入後に端末を使用する上でのルールを作成しなければいけないのですが、それに関する記事をミカサさんの Web サイトで拝見したんです。ある程度端末を導入しなれていることが感じられたので、心強いと思いましたね。

インタビュアー:弊社の情報サイトG-apps.jpをご覧いただきまして、ありがとうございます。「使い方などを聞くことができる窓口が嬉しかった」というのは、先ほどお話しいただいた活用について不安を感じられていたことが理由でしょうか。

川邉先生:そうですね。ICTをよく理解している教員もいれば、わからないからできれば使いたくないという教員もいるだろうと思ったので、そのような状況でもヘルプデスクのような直接聞ける窓口があれば、サポートしてもらえると思ったんです。使い方に関して気軽に聞ける窓口があるというのは非常に助かりますね。

業者選定時に重視していたポイント

インタビュアー:業者選定時に重視されていたポイントをお聞かせいただけますでしょうか。

大庭先生:そもそも端末の導入だけじゃなくて、環境整備など、我々がよくわかってない部分も準備しなきゃならなかったんです。業者選定をするために、何社かお話を伺ったんですが、生徒用の端末を導入する時の問題点や解決策についてお話を聞いた中で、一番ノウハウが充実していたのがミカサさんでした。業者選定時に注目していたわけではないのですが、気をつけるポイントなどの情報をいただけたことで心強さを感じられたので、安心できるかどうかは一番大事なのかなと思います。

学校様専用ECサイトを利用した個人販売

インタビュアー:弊社が用意している学校様専用ECサイトを利用した個人販売で端末を購入されていますが、このような支払い方法というのは元々想定されていたものなのでしょうか。

川邉先生:いえ、提案されるまでは考えていませんでした。学校専用ECサイトのおかげで、学校側で手配するのではなく各ご家庭で申し込んでいただけたので、教職員の負担は減ったと思います。ECサイトを使わない場合、保護者から集金したうえでまとめて支払わないといけないので、教職員の負担が増えます。ですので、教職員の負担を軽減させるためには、ECサイトを利用したほうがいいと思いましたね。

納品に関する評価

インタビュアー:弊社の納品に関する評価について、お聞かせいただけますでしょうか。

大庭先生:細かいことですが、端末が入っている外箱や端末に、生徒の名前が記載されたテープが貼ってあったことは非常に助かりましたね。

川邉先生:あとは、番号順でクラスごとに箱に詰めていただけたので、配付する際にとても助かりました。

大庭先生:特に欠席者がいると、誰に渡していないかを把握することが大変なので、名前が書いてあるテープが貼っていないと駄目だと思いましたね。

Chromebook の活用方法

すららを活用した朝学習

インタビュアー:Chromebook の活用方法について、お話をお聞かせいただけますでしょうか。

大庭先生:朝学習で Chromebook を活用しています。朝学習には、すららネットが提供しているすららというサービスを利用しています。例えば、ロングホームルームの時間にテストを受けてもらうと、テストで正答できなかった問題がすららで配信されるんです。その問題を朝学習の時間に解いてもらっています。しかし、勉強が得意な子は配信される問題が少なく、苦手な子にはたくさんの問題が配信されてしまうので、苦手な子は本当に大変そうにしていますね。少し課題はありますが、すららは小学校の内容から高校の内容まで網羅されているので、基礎固めに使いやすいと感じています。

インタビュアー:すららを導入される前は、朝学習はどのように行われていたのでしょうか。

大庭先生:すららを導入する前は、朝学習はプリント学習で、毎日プリントを用意しないといけなかったので担当者が大変でした。

すららを活用した朝学習の様子 すららを活用した朝学習の様子
すららを活用した朝学習の様子

MetaMoJi ClassRoom や Google Workspace の活用

インタビュアー:他にも、授業資料の配付などでも活用されていると伺っていますが、詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

川邉先生:Classroom はコロナの時から全学年で活用していて、学校全体の連絡ツールや夏休みの課題提出などに活用していました。他には、MetaMoJi ClassRoom を活用されていたり、Google Workspace を使い授業資料の配付を行ったりされている先生もいらっしゃいますね。文化祭での投票や保護者の方からのアンケートに Google フォームを活用するなど、様々な場面で Chromebook を活用しています。

タッチペンを活用し「MetaMoji ClassRoom」を使用している様子 「MetaMoji ClassRoom」を活用した授業の様子
タッチペンを活用し「MetaMoji ClassRoom」を使用している様子(左)
「MetaMoji ClassRoom」を活用した授業の様子(右)

先生方が試行錯誤して進める端末活用

インタビュアー:そのような活用は、先生方ご自身が進んで行われているのでしょうか。

川邉先生:授業に関しては、先生方それぞれが試行錯誤されて活用されていますね。学校全体に関わるものは場合によるのですが、例えば、教務部が担当するものは教務部が主導で行いますし、保護者の方に学校評価アンケートをとる場合は、教頭が対応したりしています。

大庭先生:あとは、コロナが流行する1年程前から、埼玉県は Google for Education™ を導入していました。ですので、埼玉県の高校生はみんな Google のアカウントがある状態だったので、その時から活用していた学校はコロナ禍でもうまく使っていたようです。本校はそういった対応が少し遅れたので、コロナ禍になってから慌てて Google for Education の勉強をしましたね。

インタビュアー:校内への研修は、教務部の方がされていたのでしょうか。

大庭先生:いえ、当時は情報管理部が行っていましたね。

川邉先生:そうですね。当時は教務部ではなく情報管理部という部署が別であり、その部署でICT関連を担当していたので、情報管理部主導で Google for Education の使い方研修などを行っていました。現在は、情報管理部が教務部と統合したので、ICT関連は教務部が対応しています。

Google フォームを活用した欠席連絡

インタビュアー:御校のホームページに掲載されている「朝の遅刻・欠席連絡フォーム」について、お話をお聞かせいただけますでしょうか。

川邉先生:遅刻・欠席の連絡を Google フォームを活用して受け付けています。

大庭先生:入学式の時にQRコードを配り、遅刻・欠席の連絡はこちらから行っていただくよう保護者の方にお伝えしているので、多くの方がフォームをご利用いただいています。本校の保護者の方はお仕事をされている方が多いので、自分の時間に余力ができるということでフォームを活用してくださっているのかなと思いますね。

川邉先生:以前は電話で対応していたので、朝は電話の嵐で大変でしたが、フォームに入力していただくようになって電話がかなり減ったので、教職員の負担が軽減されました。

インタビュアー:この遅刻・欠席連絡フォームはどなたが作成されたのでしょうか。

川邉先生:そうですね。本校の教頭は熱心で、色々作って試されています。教頭に限らず、Google サイト™で作成したページに学校案内動画を掲載していたりするなど、様々な場面で活用していますね。

進むペーパーレス化

川邉先生:本校の説明会に来ていただいた中学生に、説明会の最後にアンケートの回答をお願いしているんです。以前は紙に書いて出してもらっていたのですが、今では Chromebook を机に並べて、そこから回答していただいています。

インタビュアー:かなりペーパーレス化が進んでいるのですね。

川邉先生:Google フォームを活用すると集計作業もスムーズなので、アンケートなどはかなり変わりましたね。変えられるところから変えるようにしています。

他校の活用方法について

大庭先生:他の学校がどのように活用しているかを知りたいですね。

川邉先生:そうですね。私も出張で他の学校の教務主任の方達と話をする機会があったのですが、端末を導入されてない学校もまだありますし、導入済みでもあまり活用していない学校もあったので、あまり活用についてお話を聞けていないんです。

インタビュアー:例えばですが、弊社が運営する Google for Education の活用推進を目的とした教職員様限定のコミュニティでは、コミュニティ内で活用方法などの情報交換を行っていただいたり、コミュニティが主催する月2回の活用セミナーに参加していただいたりすることができますので、Google for Education 活用の参考にしていただけるかと思います。セミナーは、現役教員の方に講師として登壇していただいておりまして、コミュニティに参加いただくと、過去のセミナー動画も全て視聴していただけますので、ぜひご活用いただければと思います。

大庭先生:川邉先生:ありがとうございます。

ICTに関する展望

ICTとアナログの併用

インタビュアー:ICTに関する展望や活用計画についてお話を聞かせいただけますでしょうか。

川邉先生:課題は多いのですが、Chromebook をどのくらい有効に活用できるか模索している段階なので、先生方に色々な情報や活用方法をお伝えしながら、活用を進めていきたいと思っています。例えば、端末を活用している先生方にお話を聞くと、授業に関しては、全てペーパーレス化というわけにはいかないようです。紙で残していくものもやはり必要だと何人かの先生からお聞きしたので、ICTとアナログを併用しながら授業を行うようになるのかなと思います。

大庭先生:今は1年生だけが Chromebook を持っているのですが、将来的には全学年の生徒が端末を持つことになると思うので、全生徒が端末を持っていることで出来るようになることがあると思います。学校で負担になっているのが、出席・欠席者の管理なんです。今は出席簿で管理しているのですが、生徒が出席していない時に、出席停止や部活動の公欠などの出席していない理由は出席簿を確認しないとわからないんです。あとは、出席数が足りているかどうかの確認も出席簿を見て数えないといけません。端末が普及して、そのようなことがICTで管理できるようになると、集計の手間をなくすことができると思います。

生徒が自分たちで活用方法を模索

川邉先生:生徒のほうが自分達で活用法を探して端末を活用していますね。生徒が活用法を教えてくれるんですよ。ルールを厳しくしていないおかげで、自分達で進んで活用してくれているのだと思います。

大庭先生:生徒と一緒に活用を進めているイメージですね。これからもそういった活用を進めていきたいと思います。

Chromebook を活用し授業でグループワークを行う様子
Chromebook を活用し授業でグループワークを行う様子

教職員と生徒が協力し、学校全体で端末活用を推進していらっしゃる埼玉県立幸手桜高等学校様。今回は、導入に至った経緯、校内での Chromebook 活用の普及、そして今後の展望についてなど様々なお話を伺いました。この度は、貴重なご意見と経験を共有していただき、心より感謝申し上げます。

Google for Education™
正規販売パートナー
ミカサ商事株式会社